歯並びの影響に親知らずが一枚かんでいる?
この間久しぶりにお友達とお食事に行ったときにこんな質問をされました。「最近、下の前歯が1本出てきているの。これって治らないの?矯正しなくては駄目?多分、素人の考えなのだけど、親知らずが生えてきた頃からのような気がするの」。お友達に聞かれたこの質問、実は結構たくさんの方から頂くことが多いのです。皆様の中でも「気づいたら前歯の歯並びがガタガタしてきている。気になって指で押しているけど元にもどらないのかな?どうしてなの?」と思っている方もいらっしゃるのでは。今回はそんなお悩み、疑問を抱えている方へ「親知らずと歯並びって関係があるの」についてご紹介していきたいと思います。
親知らずは悪条件、タイミング悪く生えてくる歯?
親知らずが見えないところで、歯並びをガタガタにしている?
皆さんは親知らずを見たことがありますか。そうです、口の中の一番奥にある歯です。しかし最近では親知らずが生えていない人もいますので、見た事がないという人も多いと思います。親知らずは、だいたい18才を超えたぐらいに奥歯のその奥に生えてきます。歯科では第三大臼歯または知歯ともいわれています。親知らずは生える位置が奥の方なので上手くまっすぐに生えてこない場合が多く、斜めに生えたり、真横になって生えてこなかったり(潜ったまま)いろいろあるのです。その他にも、親知らずにはこんな問題があります。「ほとんどの歯が生え揃った後に生える」「生えるスペースがない」「神経や顎の骨の近くに生える」……。親知らずは結構悪条件の中、タイミング悪く生えてくる歯なのです(今風で言うとKY歯)。また親知らずは普通に生えたとしても問題があります。
親知らずは噛みあわせや歯並びにも影響
「やっかいな親知らず」の場合は「口腔外科」で受診し、手術が必要なことも…
その問題は噛み合わせです。噛み合わせがうまくいかないと、親知らずが最初にぶつかり、顎の動きを不自然にしてしまい、顎の関節症を引き起こすこともあります。噛み合わせの影響は勿論、歯並びにも影響を及ぼします。親知らずが無理に生えてきたり、後ろから押すように生えていると、歯並びが悪くなることがあります。放置すれば、悪化します(どこかの時点でとまるかもしれませんが)。抜けば、歯並びの悪化は止められます。ですから、歯ならびが悪くなるのがいやなら、抜くのも一つの解決法でしょう。その際、「歯ぐきから、ぽっこり顔をだしている」親知らずの場合は、「親知らず専用」の器具をつかってその場で抜くこともできるでしょう。しかし、歯ぐきにすっぽり埋もれてしまっているような「やっかいな親知らず」の場合は、「口腔外科」を受診し手術が必要となります。親知らずは結構あなどれません。
悩んでいるよりまずはかかりつけの歯科医へ
また親知らずの頭が少し顔を出してきますと、親知らずとその前の歯との隙間にごみ(食べカス)が挟まって感染がおき、腫れたりすることもあります。これはとっても痛いですし、場合によっては膿が溜まり口が開けられなくなることも……。また奥歯という事もあり、磨きにくいためむし歯にもなりやすいのも問題です。このむし歯は奥のため、とても治しづらいものです。親知らずの痛みは繰り返すことが多いので、受験や出産などをひかえた人は十分注意が必要です。周りの歯ぐきが腫れたり、一つ前の歯がむし歯になるきっかけになったりする恐れもあります。ただ、親知らずは、将来別の歯がだめになったときにそこへ移植することができるので、数十年後に「残しておいてもよかったな~」と思うかも知れません。まずは「最近は前歯の並びが悪くなってきた、既に親知らずが生えているけど……」なんて思っている方は、是非かかりつけの歯科医院へいってチェックしてもらいましょう。悩んでいるよりもあっさり答えが聞けるかも知れませんよ。
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