友人などに招かれた時、外観もリビングもとても素敵なのに、手を洗おうと洗面所に入ったら生活感丸見えでガッカリ…という経験はありませんか?そこで今回は、洗面所のあり方や、生活感を見せない方法について考えました。
限られたスペース内で、様々なことを行う洗面所
洗面所でお化粧をする人は多く、ある調査では約40%という数字も。
家の中で毎日必ず使う場所のひとつが「洗面所」です。
洗顔、髭剃り、化粧、整髪。入浴時の脱衣・着衣。さらに花粉を避けたり防犯面の配慮などの理由で、洗濯物の室内干し。洗面所で行われることは思った以上に数多くあります。このように様々なことが行われている洗面所ですが、一般的な広さは約1坪(2畳弱)ということをご存知でしょうか?決して広いと言えないスペースの中に、これらの“行為”に必要なタオルや洗面用具、化粧品や洗剤などを収納する必要があります。しかしこの広さでは、収納しきれない物があふれた雑多な空間になってしまうのは、ある意味仕方がないことかもしれません。
超プライベート空間に、来客をお通しする現実
1坪でもこんなにすっきりとした洗面所をつくる秘訣はあるの?
洗面所で行うことは、他人にはもちろん家族にも見られたくないことが多いものです。その上、使ったバスタオルが干してあったり、洗濯機の中には洗う前の洗濯物があったり。またお宅によっては下着やパジャマを収納していますよね。つまり洗面所は住む人にとっての“超プライベート空間”であると言えます。
しかし現実には、お客様が来た時に手を洗ったりうがいをして頂くために、洗面所にお通ししていることが多いのではないのでしょうか?ご自宅の洗面所にお客様をお通しするなら、せめて整理整頓されている「生活感丸出し」ではない空間にしておきたいですよね。
優先順位に合わせた“スペース配分”をする
ではここから、洗面所をすっきりとした空間にするための考え方や、具体的な方法をご紹介しましょう。まず広さが限られている場合、洗面所で主に行う「洗面」「洗濯」「収納」について、何を優先したいのか考え、それに合わせたスペース配分がポイントになります。●グルーミングやメイクなど洗面機能を優先したい
洗面やグルーミングなどの身支度をスムーズに行うためには、カウンター(フラットな部分)スペースをきちんと確保しておきましょう。
というのも最近はカウンター部分が狭く、洗面ボウルが大きい洗面化粧台が増えています。洗面ボウルが大きいと手洗い洗濯や靴を洗う時には便利ですが、洗面などの身支度の最中に、ドライヤーやメイク用品などの“一時置き”ができないため不便に感じることが多くなります。これを防ぐためには、洗面ボウル横に幅45cm程度のカウンターを確保しておきたいですね。
また洗面化粧台をスッキリ保つためには、髭そりや電動歯ブラシなど“充電の必要がある健康・美容家電”の収納に配慮しましょう。収納スペースの中にコンセントを設けるなど、いつもカウンターの上に出しっぱなし、という状態は防ぎたいですね。 ●洗う&干す。洗濯を洗面所で行いたい
前述しましたが、花粉の付着防止や防犯への配慮、また夫婦共働きで帰宅が遅いなどの理由で晴天の日でも室内に洗濯を干すご家庭が増えています。またシワ防止のために乾燥機は少し湿った状態でやめて最後は室内干しをするケースも多いそうです。
一般の洗濯機および洗濯乾燥機を置くスペースは約0.5畳必要になります。スペースを有効活用するために、洗濯機の上に「物干しバー」を取り付けて“ランドリーコーナー”にするのも良いでしょう。そうすれば洗面所内のあちこちに洗濯物をぶら下げて干す、という事態は避けられますね。さらにこのコーナーを隠せるような扉やカーテンなどを取り付けておけば、来客時にサッと隠すことができます。 ●収納スペースを確保したい
洗面所に収納スペースを設ける場合、気をつけたいのは湿気です。
洗面所内に置く収納家具は、通気ができるカゴやメッシュのタイプや湿気に強い家具を選択したいですね。また収納の扉は、通気が出来るタイプをお勧めします。写真のように扉の上下部分がスリット状に開いているものだと、暖まった空気と共に上昇した湿気は上から排出し、下から新鮮な空気が入って循環し、カビ防止に役立ちます。もしこの3つすべてを充実させたい!と考えるなら、洗面所の広さを1.25坪(約2.5畳)程度へと、少しだけ広くすると良いでしょう。例えばリフォームで洗面所に隣接するスペースを「ランドリーコーナー」や「造り付け収納」にすれば、洗面所は常にキレイに保ちやすくなります。また新築時では、洗面所は1坪で提案されるケースが多いので、少し広げられないか相談しておきたいですね。
“パブリック的要素”を他のスペースにもたせる
トイレに手洗いカウンターや鏡を設けておけば、洗面所に来客を通さなくてもOK。
もうひとつの解決法として、来客を洗面所に入れないような間取りにする、つまりパブリック的要素は他のスペースに持たせてしまう方法があります。
例えば、トイレスペースを少し広くして、手洗いカウンターや鏡を取り付けた「トイレ兼化粧室」にすれば、お客様はそこで手を洗ったりみだしなみを整えることができます。
または、廊下や階段のコーナーに小さい洗面化粧台を設ければ、お客様に使って頂く以外に、朝、洗面所が込み合うときには家族も使えて便利です。
前述したとおり、洗面所は“超プライベート空間”なので、私はこの方法がベターだと思います。今後家を建てる機会のある人は、間取り検討タイミングで是非思い出して下さいね。
ゆっくりくつろげる“第二のリビング”を目指そう!
バスコートを隣接、自然を感じてくつろげるサニタリールーム。こんな洗面所ならお客様をお通ししたくなる!
洗面所で行う洗面やグルーミング、入浴は、外出前に自分を造り、帰宅後に休息をもたらす“人間再生”の行為とも言えます。来客に生活感を見せたくないという理由もありますが、“人間再生の場”としても、まずは「洗面」「洗濯」「収納」の機能面を充実させて、常にきれいな空間にしておきたいですね。さらにそこで癒され、楽しむためのスペースとして、洗面所・浴室をセットで“第二のリビング”的な空間にできると良いですよね。バスコート(坪庭)を隣接させて自然を眺めながら入浴したり、お風呂上りに外に出て涼むというプランや、浴室に防水TVを設置したり、ジャグジーバスを選択するなどは良い例だと思います。
機能面とデザイン性をより高めた、ホテルライクなセミパブリック空間として、お客様に自慢できるような洗面所を目指しましょう!
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