なぜ困りごとシリーズなのか
どんなに小さな工事でも、現場には工事責任者、現場監督がいます。しかしそういった責任者が工事を請け負っている会社の社員であると、どうしても会社寄りのスタンスとなり、中立性が保たれなくなります。行政による中間検査、竣工検査はありますが、法令を守ってつくられているかチェックすることが中心で、施工状況までは細かくチェックしません。そこで近年は第三者の管理者を設ける現場が見受けられるようになりました。費用は現場に行く回数が15回で30万前後です。施工会社が自らお願いして施工能力を磨いていくと同時に、安心感をアピールしようという狙いがあるようです。これは施主にとっても施工会社にとってもプラスになります。今週のもっと知りたい相談
Q1:廊下に手すりをつけたら狭くなり、物の搬入がしづらい時は?Q2:バリアフリーとお願いしたのに、洋室と和室の堺に段差ができた時は?
Q3:浴室の洗い場の排水がスムーズにいかないときは?
Q4:点検口がどこにもないのはなぜ?
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廊下に手すりをつけたら狭くなり、物の搬入がしづらい
Q1 ↓
柱の芯々の寸法と有効幅に気をつける!
↓
-処方箋-
日本の建築の基準寸法は、910mmです。そのため、階段や廊下の寸法は柱の芯々910mmで設計されていることがほとんどです。そうすると、実際の有効幅は780mm程度です。この有効幅に手すりを付けるとさらに狭くなってしまいます。可能であれば、プランの計画段階で、廊下や階段の幅は柱の芯々1000mm(1m)を確保しておくと良いでしょう。
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バリアフリーとお願いしたのに、洋室と和室の堺に段差ができた
Q2 ↓
図面で高さの表示はどうなっていましたか?
↓
-処方箋-
日本の家づくりでは土台、大引き、根太、床板の順に木材を組んでいきます。和室はこれに畳60mm分厚くなるので、洋室との間に段差ができてしまいます。この60mmを下げるには大引きと根太の部材寸法、高さを変更するなどして調整していきます。したがって着工する前にきちんと打ち合わせておかなければいけません。現場に部材が来てからでは遅いのです。
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佐川旭の建築診療室 (Q3・Q4)

浴室の洗い場の排水の流れがスムーズでない
Q3 ↓
床に大きなタイルを使っていませんか?
↓
-処方箋-
以前はモザイクタイルが主流でしたが、近年は豪華に見えるということで、大きなタイル(300×300)を使うことが増えました。
浴室床の勾配は一般に1/100をとります。モザイクタイルの場合は、排水周りの勾配が容易にとれましたが、大きなタイルとなると一方向のみの勾配になりやすく、隅の方に水が残ってしまうことがあります。見た目も大事ですが、水を使う場所、水のたまる場所では勾配に気をつけてプランニングすることが大切です。
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点検口がどこにもない
Q4 ↓
あとからでも設けることは可能です!
↓
-処方箋-
キッチンに床下収納庫はありませんか?収納庫がある場合、そこが点検口になります。また、押入があれば、押入内上部に点検口を設けることが可能です。引渡し前に点検口があるかどうかチェックしておきましょう。
次回困りごとシリーズ9の主な内容は?
次回困りごとシリーズ9の主な内容は?
Q1:建築協定があり、隣地と1m離さなければならない時は?Q2:建て替えは私道所有者の承認が必要ですか?
Q3:建て替えで敷地のセットバックが必要になり、狭くなった時は?
Q4:借地での建て替え、地主の条件は?
もっと知りたい家づくり困りごとシリーズ1~7
困りごと一挙に解決!!●シリーズ第1回:Q1:「建築条件付」の土地で自分の希望する工法で建てるにはどうしたら良いですか?
Q2:工事見積り金額に差があるのですが、どのように判断すれば良いですか?
Q3:設計図面の見方を教えていただけませんか?
Q4:現場で「任せてくれ」と言われたのですが、本当に任せても良いのでしょうか?●シリーズ第2回:
Q1:追加工事がやたらと多いのはどうして?
Q2:細かな見積り金額がないのはいいの?
Q3:腕の良い大工さんがくるという話が・・・実際はどうなの?
Q4:現場監督があまり現場に来ないのですが大丈夫?●シリーズ第3回:
Q1:工事変更の連絡が現場に伝わっていない?
Q2:手直し箇所をなかなか直してくれない?
Q3:外構工事が意外とかかった。なぜ?
Q4:古家を解体したら見積り以上の請求がきた!どうして?●シリーズ第4回:
Q1:窓の位置が隣の家と重なる時、どうしたらいいですか?
Q2:家事動線に見落としがあった時、現場での変更は可能ですか?
Q3:コンセントの位置・数がバラバラ、何とかしたい時は?
Q4:見本の色と実際の色のイメージが違う時は?●シリーズ第5回:Q1:2階の音が響く時は?
Q2:お湯の出が悪いのが気になる時は?
Q3:敷地の水はけが悪い時は?
Q4:ズバリ!欠陥住宅を防ぐ方法は?●シリーズ第6回:Q1:日照権侵害のクレームからトラブルに発展したら?
Q2:隣地との境界石がわからない時は?
Q3:隣家の配管が自分の敷地内を通っていたら?
Q4:換気扇からの臭いが原因でクレームが来たら?●シリーズ第7回:Q1:外壁に大きなひび割れが出た時は?
Q2:ドアの開閉がしづらい時は?
Q3:押入れに結露やカビが発生した時は?
Q4:階段が急で危険な時は?今週の診断時間はこれで終わりです。また来週、診断室をお訪ね下さい。
建築Dr,佐川
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