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四季をたっぷり感じる家にする、2つの提案

文章:遠藤 祐子(「環境を考えた住まい」旧ガイド)

ガイドの所属する研究所の調査によると、住宅を検討する際、「屋内の住み心地」だけでなく「屋外とのつながり」も『住み心地』として重要視している人が多いことがわかりました。このような要望を満たすためには、屋内と屋外をつなぐことがポイントとなります。今回は、そんな住まいの提案に注目してみたいと思います。

屋内を外部とし、屋外を内部とする考え方




屋外の自然や四季を、より快適に楽しめる暮らし方をしてみませんか?
『屋外とのつながり』と聞くと、屋外の光や風を屋内に取り込むと考えがちですが、快適に楽しむには、常に変化する屋外の環境を見極めて取り込む必要があります。「屋内を外部化」するという提案では、快適な室内環境を保ちつつ、より多くの外部の光や風との接点、つまり「窓=開口部」を増やして太陽光をたくさん取り入れながら、眺望を拡げていきます。一方の「屋外を内部化」する提案では、変化の激しい環境を和らげて、心地よい空間にする工夫が必要となります。これらの条件を満たす、具体的な2つの空間をご紹介致します。

「ボウウインドウ」~屋内の外部化~


セキスイハイム・グランツーユーFiora

屋内を外部化「ボウウインドウ」
屋内の外部化の提案アイテムは「ボウウインドウ」。「弓(Bow)」の形のラウンド形状を持った窓で、優れた採光、眺望が得られ、屋外との一体感を生み出してくれます。皆さんも、どこかで目にしたことがあるかと思いますが、窓辺を飾りつけ外観をオシャレにしてくれる窓として、印象に残るのではないでしょうか?また室内からは、庭や景色がじゅうぶんに眺められ、ゆったりした気分が楽しめるコーナーとなるはずです。
セキスイハイム・グランツーユーFiora

「ボウウインドウ」室内イメージ
ボウウインドウの効果をまとめると...

    外観に「顔」をつくれ個性がでる
    屋外に向けた演出ができオシャレになる
    優れた眺望性があるので、屋外の景色が楽しめる
    優れた採光性があるので、多くの光を取り入れられる
    広さと豊かさを感じさせるラウンド空間ができる

などがあげられます。「明るい陽光」「開かれた眺望による自然との繋がり」が得られるプラスアルファの空間として、取り入れたくなる窓ですね。

「コンサバトリー」~屋外の内部化~


セキスイハイム・グランツーユーFiora

屋外の内部化「コンサバトリー」
セキスイハイム・グランツーユーFiora

「コンサバトリー」室内イメージ
次は、屋外を内部空間のように利用する提案です。「コンサバトリー(Conservatory)」とは英国風の温室。冬の寒さが厳しいイギリスで、植物を守るために住宅に併設されました。そして現在では、植物を置くスペースとしてだけではなく、ティータイムや読書を楽しむ場として広く普及しているそうです。屋外の内部化とは、この空間を日本の住まいにも取り入れようという提案です。4面(または3面)を囲んでいるガラスは、屋根面には熱線反射ペアガラスとブラインドを、壁面には熱線吸収ペアガラスをそれぞれ採用しているため、夏は直射日光を防ぎ、冬は日射熱を取り込むことができます。このように、屋外の温度変化を低減させることで、季節の影響を和らげた快適空間として活用することができるのです。
コンサバトリーの効果をまとめると...

    自然と繋がる空間となり、自然を満喫できる
    日常の中の非日常空間となり、くつろげる
    コミュニケーション空間となり、新しい交流ができる

などがあげられます。また、コンサバトリーの採用により、日照熱を利用できるため、年間の光熱費を約5%削減できるというシミュレーションも報告されています。まさに、人にも環境にもうれしい、新空間ではないでしょうか。 * * * * *
このように、屋内と屋外とを融合することで、より明るく・楽しく・ゆとりを感じる暮らし方ができるものです。住宅の基本性能を損なうことなく、自然と融合できるアイテムは、住まい手にとってうれしいものです。日本は四季のある国。その四季の移り変わりを感じることのできる暮らしは、とても素晴らしいことではないでしょうか。

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