気持ちが落ち込んだり、不安を感じている時は衝動が生じやすい時でもあります
衝動的な気持ちがフツフツと湧き上がって、結果を考えずに行動してしまうことはありませんか? いわゆる「衝動食い」「衝動買い」など、日常的に起こるものも良い例です。後で後悔することが多いのは、「よくないと分かっていたのに衝動に流されてしまった」という思いがあるからでしょう。今回は、心の病気にも関連が深い衝動性の問題と、その対策について述べたいと思います。
衝動のコントロールはなかなか難しい…
衝動的な気持ちが起きること自体は、人間的な日々の現象です。必ずしも悪いものではありません。一つ一つの行動を起こす前にじっくり考えるのは窮屈ですし、慎重になり過ぎると柔軟さを失ってしまいます。また、「歌いたい衝動が抑えがたく歌手になった」という風に、衝動がその人のアイデンティティを形成する原動力にもなることもあります。しかし、衝動には不都合な面もあります。それは、衝動の内容が「してはいけない事」だった場合でも、自分自身で気持ちをコントロールするのが簡単ではないことです。多くの人は日常生活に問題のないレベルに衝動を抑えていますが、許容範囲を微妙に、時には大幅に超えてしまう場合があります。例えば、静かな会議中に何か声を出したい衝動が生じてしまい、思わず声を出してしまったらどうでしょう? まあ、大目に見てもらえるかもしれませんが、もしも言ってはいけないような事を口走ってしまったら大変です。また、電車内で見知らぬ異性の体に触れたい衝動が抑えきれなくなってしまったら、社会的な制裁を受けてしまいます。もしも、衝動による過食やギャンブル、買い物などが日常生活に多大な支障を引き起こしていまった場合は、心の病気として治療が必要になるかもしれません。
まずは自分の衝動を把握しましょう!
もしも、買い物への衝動、甘いものへの衝動など気になる衝動がある場合は、自分の衝動について理解を深めてみましょう。良くない衝動が生じる時は、そわそわと落ち付かない時や、漠然とした不安感や、気分の悪さを覚える事が多いと思います。自分の衝動がいつ頃始まり、どのような経過を辿っているか。いつ強まるのか。簡単に抵抗できるものか。原因にはどのようなものが考えられるかといった事を把握してみましょう。数日間、自分の衝動をすべてメモにつけてみると意外な気付きがあるかもしれません。
衝動は消すのではなく、弱めてかわそう!
衝動に真正面から抵抗する事はかなりのストレスです。例えば、ダイエット中に甘いものへの衝動を無理に抑えているうちに、買い物への衝動が極端に強くなり、派手に散財してしまうこともあるかもしれません。普段からジム通いなど、自分に合ったストレス発散の方法を知っておき、衝動を弱めるための生活環境を作っておく事が対策のカギになると思います。かわすべき衝動が生じた場合は、その衝動から気をそらせたり、衝動が弱まるまで時間稼ぎの手段が必要です。
深呼吸をする
音楽を聞く
人と話をする
体を動かす
水を飲む
鉛筆回しをする
普段から意識的、無意識的に、このような習慣を持っている人も多いと思います。周りの人なども参考に、上手なやり方を増やしていきましょう!もしも、衝動が自分ではもはやコントロールできないほど深刻な場合は、心の病気の可能性があります。衝動をコントロールする為には薬物療法、心理療法などの治療が必要です。原因としては複数の要因の関与が考えられます。本人の気質、恋愛問題、家庭環境、子供の頃の体験の他に、気分の落ち込みや本人の思考パターンに心の葛藤を大きくする歪みが隠れている事も少なくありません。過食、ギャンブル、ショッピング、万引き、性的衝動など多岐に渡る衝動が心の病気と関連しています。もしも、衝動行為の後、その不合理性を自覚して、心に痛みを強く感じる時や日常生活に深刻な問題が生じている場合には、精神科や神経科での相談を考えてみましょう。
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