ごぼうサプリは本当に糖尿病対策になるの?
私たち日本人が普段から口にしている食材でも、アメリカでは健康効果が期待され、サプリメントとして販売されているものがたくさんあります。その中で、「ごぼう」のサプリメントは、糖尿病のリスクを低減すると考えられ、生活習慣病予防を心がける方々から注目を浴びています。ごぼうと糖尿病抑制の関係を耳にしたことのある方もいらっしゃると思いますが、果たして糖尿病への効果はあるのでしょうか。ごぼうの働きは、以前の記事(歴史的な薬用食材だった「ごぼう」の魅力)でご紹介いたしましたが、今回は「ごぼうは糖尿病に効果的なのか?」という観点からご説明していきたいと思います。
ごぼうの果実がラットの血糖値を降下
ごぼうは古くから関節炎、脱毛症など様々な症状に利用されてきた健康食材なのですが、糖尿病に関する効果も、それらと同様に歴史的な背景があります。糖尿病抑制に注目されるのが、ごぼうの果実の部分です。ごぼうの果実のエキスに血糖降下活性があると考えられています。このことは、ラットによる動物試験による結果でも明らかにされており、人間においても同様に血糖値が低下すると推測されているのです。しかし同じ糖尿病でも、“ストレプトゾトシンに誘発された糖尿病”には逆効果である、という試験結果もあります。ストレプトゾトシンによる糖尿病を持つマウスに、ごぼうのエキスを投与した結果、血糖値が上がったというのです。これらの結果により、臨床的な意義はまだまだ不十分だといえるでしょう。
ごぼうの糖尿病への有意性は?!
ごぼうの効果を調べるには、さらなる研究が必要
人間における糖尿病への効果例も存在します。1930年代の症例集積研究では、ごぼうの乾燥根が糖尿病患者に及ぼす影響が観察されています。一例では、弱火で処理したごぼう粉末(90g)、バター36g、水、塩、サッカリン、しょうがの流エキス数滴で作られた生地を口にし、血糖値の変遷を時間毎に区切って計測した結果、血糖値の大幅な上昇はみられず多糖体によって生じる高血糖がごぼうによって抑制されていると報告されています。また、軽度の糖尿病患者はクラッカーの形での正常な血糖値が、ごぼうの摂取によって維持されたとの報告もあります。しかし、これらの結果については、方法論的な部分の見直しが必要だと疑問視する声もあり、ごぼうの有用性を実証するものにはなりえないといえるでしょう。ただ、ごぼうが血糖値になんらかの影響を与えている可能性は否定できません。ごぼうによる糖尿病抑制効果の確かなデータを得るためには、これから研究を深めていく必要があるので、現時点では「ごぼうは糖尿病に効果がある」とは言い切れません。外国では、ごぼう食事に取り入れることがないので、サプリメントで摂取する方もいると聞いています。日々の食生活にごぼうが不足している方は、食物繊維をとる、という意味でも意識的に取り入れるのが良い選択です。
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