文章:赤堀 一仁(「薬について」旧ガイド)
栄養ドリンクに新しい動きが出てきているようです。500mlのペットボトルに~アミノ酸配合~などと白地に赤文字でデザインされた製品群アミノ酸添加系の清涼飲料水です。業界も注目するこのカテゴリーは、何種類あるの?いったい何が違うの?どうなっているのでしょう?今回は基礎解説でちょっと整理してみたいと思います。▼なぜ今、アミノ酸?
ビタミンがメインのドリンク剤の製品がひととおりでそろって、それほど新鮮味のなくなってきた昨今、筋肉にエネルギーを供給したり、脂肪を燃焼させたりする新たな健康キーワードで展開されているのがアミノ酸です。医薬品のイメージが強いビタミンや生薬主体のドリンク剤には新規参入となる飲料業界が、新たな切り口で展開してきているのです。これらは、ダイエットや筋力アップなどの健康食品などから飛び火してきた感じの注目アミノ酸群を取り入れて、コンビニでも手に入る清涼飲料水の形で私たちの身近になってきています。でも、筋力アップは想像つきますがダイエットとアミノ酸ってどのように結びつくのでしょう。その為にもちょっとアミノ酸の事を調べてみましょう。~アミノ酸の基礎知識~
▼歴史
アミノ酸は1806年フランスでアスパラガスの芽から発見され、アスパラギンと名づけられたのが最初です。以降、尿結石からシステイン、ゼラチンからグリシン、筋肉や羊毛からロイシンが、グルタミン酸は小麦のタンパク質グルテンから発見されてきました。そしてグルタミン酸は昆布のうま味成分であることは1908年に日本で発見されました。最近では人工甘味料や化粧品、界面活性剤などの分野にも利用されてきています。▼アミノ酸ってナニ?
抵抗がある方もいらっしゃるかもしれませんが、ちょっと下の化学構造式をご覧下さい。アミノ酸は、4本ある炭素(C)の手の3つに、水素原子(H)とアミノ基(NH2)とカルボキシル基(COOH)というモノがそれぞれついたものです。そして残された1つの手(Rの個所)にいろいろなものがくっついたものです。

Fig.1
図のSide Chain(Rの個所)にいろいろなモノがつくことを考えるとアミノ酸には無限の種類が生まれる可能性が考えられます。自然界ではおよそ500種類のアミノ酸が発見されていますが、このうち1935年までに発見された20種類のアミノ酸の組み合わせだけで、人の体に必要な10万種類にもおよぶタンパク質が構成されているのです。この20種類のアミノ酸には体で作り出す事ができないものもあって、食物から摂らなければならないアミノ酸の事を必須アミノ酸と呼んでいます。▼アミノ酸がくっつくとタンパク質
ヒトはこのような必須アミノ酸を食品のタンパク質から摂っています。肉や魚、植物性では豆腐などがタンパク質でできていることは皆さんよくご存知だと思います。ところで、アミノ酸はタンパク質がちぎれたものです。アミノ酸をブロックに例えると、各アミノ酸は色々な色や形のブロックです。このブロックを組み合わせたものがタンパク質となります。食品としてタンパク質を摂ると、利用される前にいったんバラバラのブロックにされます。そして、体の中でもう一度、遺伝情報という設計図にしたがって必要なタンパク質になったり、そのブロック自体がエネルギーを作り出したり情報を伝える役目などをするのです。つまり、タンパク質として食べた食品はいったんアミノ酸まで分解され様々な形で利用されているのです。~次号予告~
注目株のアミノ酸はこれだ!
BCAA、分岐鎖、脂肪燃焼系のキーワードに迫る
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