新しいCentrino Duo(コード名:Santa Rosa)が発表になり、対応機種もいくつか発表されたが、5月20日現在で対応機の数もまだ少なく、既に発表されている物も、最新機能をすべて搭載したわけではない。
そこで、新しいCentrino DuoやCentrino Pro対応機、以下Santa Rosaの今後などを考えてみたい。
Santa Rosaその物については をご覧いただきたい。
現在発表されているSanta Rosa対応機
Santa Rosa対応機で目立つのは東芝のQosmioシリーズだろう。
地上デジタルにいち早く対応し、デジタルとアナログへの対応、ソフトの使い勝手なども含め、他社はなかなか追いつけないようだが、Santa Rosaに合わせたように筐体も一新して登場した。ターボメモリーには対応(Qosmio G40)しているが、IEEE802.11nには非対応、スペック的には最上モデルとは言い難いので、性能重視の方には微妙なところだろう。
シリーズを通し、NVIDIAのDirectX 10対応GeForce 8Mシリーズを搭載し、HD DVD再生時のCPU負荷が低く、ゲームなども快適な点は興味深い。
より軽量機では松下電器のLet'snote Y7も気になるところだ。
2007年1月にモデルチェンジしたRシリーズはR5からR6になったが、YシリーズはY5からY7へ一気に変更されたことからも、内部構造などが大幅に改良されたのだと思われるが、外見からはそれはよくわからない。
確かに、IEEE802.11nやギガビットイーサーネットに対応するなど、基本機能の向上はあるが、比較的大きな筐体ながらMicro DIMMの採用、ミニポートリプリケーターの着脱は電源オフの状態でなど、もう少し改良して欲しかった点も多い。
最近はワイド液晶搭載機も増えており、海外などではよりコンパクトな14.1型のワイド液晶搭載機も引き合いがあると事だが、そのような需要を狙ったのか、LenovoのThinkPad Tシリーズに14.1型ワイド液晶搭載機が出たことも注目だろう。
また、企業向けなどで、よりセキュリティ機能の高いCentrino Pro対応機になると、これも対応機が少ない。
対応製品を出しているメーカーも、さまざまなバリエーションがあるなかの一部のみなど、限られた製品にのみ対応という状況だ。
企業向けのセキュリティ強化が叫ばれている中、vPro登場時にこれがノートで出ればという声が出ていたが、実際に登場しても対応機が少ないのは残念だ。
今後のCentirno Duo/Pro対応機
Centrino Duo発表の翌日に行われたインテルの「新世代モバイル・コンピューティング・コンファレンス」では、いくつかの未発表機が展示されていた。
Blu-rayドライブを搭載するSonyのVAIOなど興味深い製品もいくつかあったが、基本は現行機種の延長であり面白味には欠ける。
ただ、日本での発売は未定とのことだが、ASUSのゲーマー向けを意識したとも思われるG1Sなど、とがった製品もあり、日本市場の盛り上がりようによっては面白い製品の発売もあるだろう。
ASUS G1S
考えられる限りの最高スペックとなるようだ
VAIO type FZ
小型の液晶だがFull HDのシールが貼られている。dlnaも
Santa Rosa対応機はどこに注力して選ぶべきか
Santa RosaではFSBの800MHz化など基本機能の向上が図られているが、それらに加え、DirectX 10世代の最新GPUがNVIDIA、AMDから登場している点も見逃せない。
Santa Rosaのチップセット内蔵GPUであるGMA X3100のパフォーマンスは、従来のGMA950に比べ倍程度の性能があり、動画再生支援機能も搭載しているため、機能向上効果はある。NVIDIAやAMDはさらに高い性能のGPUを発表しており、これらのGPUを搭載した製品は3Dゲームなども問題なく動作する。
ハイエンド機種を狙っている場合は、NVIDIAやAMDの最新GPU搭載モデルを選ぶのがいいだろう。
また、新Centrinoではインテル ターボメモリーに対応するが対応機種は少ない。
データのアクセス速度が速くなり、起動時間の向上効果などがあるが、最も使用時間の長いアプリケーションソフト使用時にどれだけパフォーマンスが向上するかは検証が必要であり、まだよくわからない。ただ、HDDへのアクセスが減ることで、発熱や消費電力軽減効果はある程度期待できるため、注目したい技術ではあるが必須では無さそうだ。
無線LANでは対応アクセスポイントも必要になるが、IEEE802.11gの数倍の速度向上効果があるIEEE802.11n対応は非常に利便性が高い。
まだ、正式規格にはなっていないが、2008年には正式に承認され、普及が加速するIEEE802.11n対応製品を今のうちに選んでおいた方が無難だろう。
対応機が少ないのは、規格自体がドラフトだというのもありそうだが、IEEE802.11nでは複数のアンテナを使うため、本来の性能を発揮する製品の開発に時間がかかるというのもありそうだ。
まとめ
新Centrino対応機は基本性能が向上しているが、対応機器もまだ少なく、発売も5月中旬からとなっている物が多い。6月~7月のボーナス商戦に考えていた方は、それまでに発売されている物から選んでもいいだろうが、例年なら8月下旬から9月に冬モデルが発表となり10月頃から販売になるので、それまで待ってもいいだろう。
GPU
ハイエンドモデルを選ぶ場合はNVIDIAやAMDのGPU搭載品から選ぶのがよい。
具体的にはNVIDIAのGeForce 8600Mシリーズ、AMD ATI Mobility Radeon HD 2600シリーズ搭載モデルから選択するといいだろう。
無線LAN
無線LANを全く使わない人以外は、IEEE802.11n(ドラフト)対応機から選ぶのがいいだろう。

DELL Latitude D830
これらの条件を生かした製品は、5月22日現在、大手メーカー品ではいくつかの条件が満たされず存在しない。
今のところ最高スペックを必要とする場合、GPUの選択項目は少ないがDELLの企業向けLatitude D830か、カスタムメイドには対応していないが、東芝のQosmio G40くらいしか無く選択肢は少ない。
もしも、普及機でこのSanta Rosaを考えている場合は、HPのPavilion dv6500あたりを基準に他社の動向を待つのもいいだろう。
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