中古 PC をどう使う?
皆さんの中には、5年前に買った PC が「現役」という方もいることと思います。メインの PC が別にあれば、このお古の用途はメールチェックや簡単な文書作成といったところでしょうか。なにしろ、このころの PC はメモリを 64~128 MB しか搭載していませんので、操作も快適とは言い難いですね。でも、ものは考えよう。せっかく使える中古 PC なら、それを生かして新しいことにチャレンジすればよいのです。
ZETA OS の製品パッケージ
ZETA OS とは?
そこで出番なのが、「ZETA」(ズィータ)という OS です。初めて耳にする人も多いと思いますが、最近、ドイツの yellowTAB 社から発売された製品です。ZETA の長所は、数年前の PC にインストールしても快適に動くこと、最初からアプリケーションソフトが一通り使えること、起動が1分もかからないほど速いことです。ZETA が動作するためのハードウェア構成は、以下のようになっています。
CPU
Pentium II 200MHz相当
(推奨・Pentium III 1GB 相当)
メモリ
64MB(推奨・256MB)
HDD
600MB(推奨・4GB)
グラフィックメモリ
16MB(推奨・32MB)
光学ドライブ
CD-ROM(推奨・コンボドライブ)かなり旧式の PC でも動かせることが分かるでしょう。ちなみに、Windows XP はCPU 300MHz、メモリ 128MB を最低構成としていますが、まともに動作するにはこの倍以上の性能を要求します。
ZETA の歴史を振り返る…>>NEXTCONTENTS
Page1:ZETA OS とは?
ZETA の歴史を振り返る
ZETA は、実は10年もの歴史をもつ OS です。そのいきさつを、簡単に振り返ってみます。1995年、元 Apple 社のメンバーを中心に開発された、BeOS(ビーオーエス)が発表されました。初めは専用のマシンでしか動作しませんでしたが、その後、PowerMac、次いで 一般的な PC(PC/AT 互換機)上で動作するようになります。一時は、MacOS の後継版として、Apple 社が買収を検討しました。BeOS の最盛期は R4~R4.5 というバージョンごろ(98~99年)で、OS としての完成度が上がり、日立から BeOS 搭載 PC、FLORA Prius 330J が発売されたほどでした。しかし、資金難などで Be 社は経営方針を転換、2000年に R5 を無償で発表します。その後、さまざまな提携も失敗し、2001年には、Be 社の知的財産は PDA(携帯情報端末)を開発する Palm 社に売却されます。ところが、軽快な動作と先進的な設計を持っていた BeOS には支持者が多く、世界中の開発者がいくつかの後継 OS 開発プロジェクトを立ち上げます。その中で、Be社,Palm 社から正式ライセンスを受けた yellowTAB 社が開発・発表した OS が、ZETA なのです。ちなみに、Zeta はギリシャ文字で6番目の文字です。BeOS R6 の意味とすれば、納得できる名前です。なお、人気アニメ「Z GUNDAM」(ゼータ・ガンダム)から命名されたという説もあります。もちろん、「百式」というアプリケーションが付属するわけではありませんので、あしからず。ZETA を買うには…
ZETA 1.0 は、ぷらっとホーム・オンラインで購入できます。通常ライセンス版は 15,800円(税込)で、別途送料がかかります。また、PC-CRAFT、セブンドリーム・ドットコムでも販売されています。ZETA が動く PC は?
のハードウェア構成を満たしていれば、ほぼ、ZETA をインストールすることが可能です。対応ハードウェアの詳細は、yellow TAB 社のページ(英語)で確認することができます。発売されて1年以内の最新 PC では動かない場合がありますが、それでなければ、ほぼ大丈夫でしょう。ただし、ネットワークカード(Ethernet Cards / Chipsets)は認識されない可能性があります。また、プリンタなどの周辺機器の対応状況は限られます。ZETA をインストールする…>>NEXTPage2:ZETA の歴史

ZETA のロゴがあらわれ、インストールが始まる
ZETA をインストールする
ZETA をインストールするには、光学ドライブにインストール CD をセットして、PC を起動します。起動しない場合は、ドライブから起動できるよう、BIOS を設定します。ZETA のロゴがあらわれたら、インストールが始まります。インストールは、画面で適切に選択して[次へ]をクリックしていくだけです。まず、使用する言語を[日本語]を選び、使用許諾契約では[本契約に記載の条件に同意します]にチェックを入れます。続いて、ZETA をインストールするパーティションを選びます。十分空きのある場所を選びましょう。すでに Windows がインストールされている場合でも、Windows に影響を与えません。この場合、青色の ZETA の部分をマウスでドラッグして、パーティション容量を変更します。[ZETA 専用ディスク領域にする]をチェックすると、HDD 全体が初期化され、Windows で起動できなくなるので要注意です。

インストールするパーティションのサイズを変更できる
次にインストールの構成を選択しますが、ここは[通常インストール]でよいでしょう。パッケージのインストールには、20~30分かかります。気長に待ちましょう。

ブートメニューをインストールする最後に、ブートメニューをインストールします。ブートメニューとは、起動時に OS 選択画面を表示させるものです。ぜひインストールしておきましょう。ここは、あらかじめチェックされている項目のままで問題ありません。最後に、[ブートメニューをディスクに書き込みます…]で[はい]をクリックしてください。これでインストールは終了です。PC が再起動しますので、CD-ROM を取り出します。
最初の起動時に設定すること
再起動すると、さっそく ZETA が起動します。その起動の速さには、きっと驚くことでしょう。最初の起動時には、[環境設定]の[画面の設定]というパネルが開きますので、モニタの表示サイズに合わせて、サイズと色数を選んで下さい。
画面の表示サイズ、色数を設定する
また、同じ[環境設定]の[ネットワーク]パネルで、インターネットに接続するための設定ができます。一般的なユーザーの皆さんは、[DHCP]を選ぶだけです。(注)筆者の環境(Page5に掲載)では、[ネットワーク]の設定をするとカーネルパニックを起こす不具合が発生しました。ネットワークカード自身は認識されているのですが、理由は解明できませんでした。
いよいよ、ZETA を使う…>>NEXTPage3:ZETA のインストール
ユーザー登録を行う
以上で、基本的な設定が終わりました。ZETA のデスクトップが表示されます。
ZETA のデスクトップが表示される

アクティべーションを行うと、サポートが受けられる最初は、ユーザー登録方法の方法を説明する PDF ファイル(Introduction.pdf)が開かれているはずです。きちんと目を通していると、[ZETA の製品アクティべーション]というウィンドウが自動的に起動します。CD-ROM に同梱されていたシリアル番号とアクティべーションキーを入力して[実行]をクリックします。これでユーザー登録が終わり、以降はサポートを受けることができます。ネットワークカードの問題などでインターネットに接続できない場合は、Berry Japan 社に電話して手続きしましょう。
ZETA は快適に動作する
Windows のエクスプローラに相当するファイルマネージャは、ZETA では Tracker(トラッカー)といい、最初から画面の右上に表示されています。ここを右クリックすると、[再起動]や[終了]など基本的な操作を行えます。また、デスクトップ上で右クリックしても、各種ファイルにアクセスできます。ユーザーが作成したファイルは、[home]に保存されます。
Tracker で基本操作を行う
各種アプリケーションは、デスクトップで右クリックし、[Desktop]→[ZETA]→[apps]、または[Desktop]→[ZETA]→[beos]→[apps]と選んで起動します。メールソフトや Web ブラウザなど、基本的なソフトはあらかじめ Tracker に登録されていますので、そのアイコンをクリックしてもかまいません。

デスクトップ上で右クリックしても操作できる
ちょっと操作してみるだけで、ZETA の軽快な動作が理解できることと思います。筆者の環境はほとんどが「推奨」以下の環境でしたが、動作にはまったくストレスを感じませんでした。また、このアイコンのセンスのよさ、かわいらしさは秀逸です。
豊富なアプリケーションを試そう…>>NEXTPage4:最初の設定と登録
アプリケーションを多数収録
以下に、ZETA に付属する主なアプリケーションのほんの一部をまとめてみました。Windows で日常使うようなアプリケーションは、ほぼ網羅(もうら)しています。
豊富なアプリケーションが付属している
付属する主なアプリケーション
メールソフト
Beam および BeMail
Web ブラウザ
Firefox および Net Positive
FTP クライアント
Net Penguin
インスタントメッセンジャー
BeAIM
統合ソフト(ワープロ、表計算、プレゼンテーションなど)
Globe Productive
テキストエディタ
Styled Edit
アドレス帳
People
日本語入力
CannaIM
PDF ファイル閲覧
BePDF
CD-R/RW 書き込み
CD Burner
動画編集
Video Editor
メディアプレーヤー
Media Player
お絵かき
Art Paint
ゲーム
Minesweeper、XGalaga、Starfighter など
アクセサリ / ユーティリティ
Pulse、Clock、スクリーンセーバなど
ZETA をもっと知るために
多くの皆さんにとっては、軽快さやソフトの多さだけでは、積極的に ZETA に乗り換える意義はないかもしれません。しかし、中古 PC を眠らせておくよりも、ZETA で快適に使うことで、新たな楽しさが見えてくることでしょう。ZETA や BeOS 関連情報については、以下の ZETA Zone や日本 BeOS ネットワークで知ることができますので、ぜひご覧ください。筆者のインストール環境
CPU
AMD Athlon 500MHz(Slot A)
メモリ
192MB(PC100)
HDD
8GB(ATA 66)
グラフィック
RIVA TNT2 32MB
M/B
MSI・MS-6167●ぷらっとホーム・オンライン
●セブンドリーム・ドットコム
●PC-CRAFT
●ZETA Zone
●日本 BeOS ネットワークPage5:使えるアプリがいっぱい
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