七色の虹
  • トップ
  • エンターテインメント
  • 暮らしと生活
  • 女性
  • IT

ホット記事

  • ボーナス直撃!J-POP全部入り..
  • Perfume対談~サウンド講座..
  • 温故知新~スーパーエッシャー..
  • L-06 「4度目のLIVE」 2006..
  • Perfume対談~なりきりファ..
  • TVドラマ主題歌特集2008 - ..
  • ドイツMusikmesseで新製品..
  • Perfume対談~GAME批評..

推薦記事

  • すべてのプロテクトを破る強力..
  • SEQUEL、ミキシングスタジオ..
  • サウンドデザイナー稲見淳さん..
  • 海外ミュージシャンとリアルタ..
  • 春のTVドラマ主題歌と、その..
  • Free Column “Free & F..
  • ロボポップ I..

最新記事

  • MOTOCOMPOのDr.USUI..
  • 航空電子の歴史..
  • 春のTVドラマ主題歌と、..
  • ジャズイベントカレンダー..
  • Aira Mitsuki直撃イン..
  • 逆境を乗り越えてきたデフ..
  • YAMAHAから小型レコーダ..
  • 7月のライブ情報..

You are here : トップ -> エンターテインメント -> 音楽 -> 初音ミク、左腕の秘密...

初音ミク、左腕の秘密

初音ミクの左腕に埋め込まれたDX7




初音ミクの左腕にある、このボタンの列は?初音ミクのキャラクターの左腕には01という番号が刻印?されているとともに、緑や赤のスイッチのようなものが数多く並んでいます。いかにも最新鋭の機械が腕に埋め込まれている感じですが、これは実在する機材をデザインしたものだ、ということをご存知ですか?そう知っている人なら、一目で分かると思いますが、これは1983年にYAMAHAから発売されたDX7というシンセサイザのパネル部分をイメージしたものです。ホンモノのDX7そのままかというと、そうではないものの、やはり誰が見てもDX7というデザインになっています。ご存知のとおり、初音ミクのエンジンであるVocaloid2はYAMAHAが開発したソフトウェア。その意味では同じYAMAHAの名機、DX7がイメージキャラクターの左腕に埋め込まれているというのは面白いデザインだと思いますが、だからといってそれ以上の関連性はなさそうです。

そもそもDX7とは?


DX7

DX7は1983年にYAMAHAから発売されたシンセサイザ読者のみなさんの中には、DX7をよくご存知な方、DX7を持っていたという方もいらっしゃるとは思いますが、まったく知らない方、名前程度は聞いたことがあるけれど、よく知らないという方も多いでしょう。そこで、このDX7についてまずは簡単に紹介しておきましょう。DX7は当時24万8000円という価格で発売されたシンセサイザで、まだアナログ主流だった時代にデジタルシンセとして斬新に登場したキーボードでした。現在デジタルシンセというと、一般的にはサンプリングした音を使うPCM音源を指しますが、DX7はそれとはまったくことなるFM音源という方式のシンセサイザでした。エレピやブラスのサウンドなどDX7ならではのきらびやかなサウンドは多くのミュージシャンに受け入れられ、世界中で大ヒットとなり、80年代音楽を代表するサウンドとなりました。いまでも当時の音楽を聴くと、いかにもDX7のサウンドというものが数多く見つかるはずです。またアナログシンセの多くがベロシティーに対応していなかった中、打鍵の強さによって音量や音色が変化するDX7は斬新であり、これも多くのミュージシャンに受け入れられた点だったように思います。

DXにはさまざまなラインナップが存在した


DX7

筆者の自宅で埋もれていたDX100プロ用機材として24万8000円は破格値ともいえるものでしたが、当時高校生3年だった筆者にとっては高嶺の花。YAMAHAの楽器店に通っては音を鳴らして遊んでいましたが、さすがに手が出ないので、自分で半田ごてを持ってアナログのシンセサイザを組み立てたりしていた覚えがあります。この大ヒットとなったDX7はその後、DX7II、DX7IIFDなどそのバリエーションを増やしていきました。そんな中、DX7の下位グレードのシンセサイザ・キーボードとしてDX21、DX27、DX100といったものも発売されました。そのうちのDX100は49鍵盤のミニキーボードタイプの音源で、定価で69,800円とDXシリーズの中では一番の低価格として登場したのです。

DX100

一部鳴らない鍵盤はあったが無事に動いたDX100当時ようやく搭載されはじめたMIDIにも対応しているということもあり、これに飛びつき、大学時代かなり駆使したものでした。機材はそのままとってあるのですが、かなり汚れている状態。電源を入れてみたところ、無事に動いてくれました。これを見ても、まさに初音ミクの左腕という感じがしますよね。

きらびやかなDXサウンドは、現在のシンセでも健在

ただの個人的な昔話になってしまいましたが、このDX7は現在もさまざまな形で広く使われている音源なのです。まずは、YAMAHAに限らず各メーカーの最新のデジタルシンセ=PCM音源です。DX7とは書いていないものの、明らかにDX7からサンプリングした音が数多く搭載されています。中にはDX7を彷彿させる音色名をつけているものもあるので、手持ちの音源の音色名などをチェックしてみてください。あのDXサウンドが再現されているはずです。前述したエレピやブラス、またストリングスなどDX7独特なサウンドが見つかるでしょう。

DX7を復元するソフトシンセもいろいろと存在する


FM8

FM7の後継となるNative InstrumentsのFM8一方でDX7を復元するソフトシンセもいろいろあります。本家YAMAHAは出していないものの、ソフトシンセメーカーとして有名なNative Instrumentsは早い段階から
   FM7
という名前の音源を出し、まさにDX7エミュレーターとして人気になりました。現在は後継となるFM8というものになっていますが、やはりFM音源独特のきらびやかなサウンドが出せるのです。
また以前にも紹介した
   

フリーウェアのFM音源シンセ、UNO FM 1.0一方、DX7そのものというわけではありませんが、手軽に使えるFM音源として存在するフリーウェアに、
   UNO FM 1.0
というものもあります。興味のある人はダウンロードして試してみるといいでしょう。

シンセサイザの中でも非常に独特なFM音源


ここまで、DX7がFM音源というタイプのシンセサイザであるということは紹介しましたが、FM音源は一体何なのでしょうか?FMとはFrequency Modulationの略で周波数変調のこと。FMラジオのFMと同じものです。一般のシンセサイザが矩形波やノコギリ波、サイン波などを元に、フィルタを使って音を削り出して音色を作り上げていくのに対し、FM音源は、波形を波形で変調するというまったく異なる方式をとっているのです。話が数学的で難しくなりますが、FM音源の基本は2つのオペレータの掛け算で音を作り出します。DXシリーズの場合、オペレータから出る波形はサイン波に固定されているため、計算式にすると
   Asinωt×Bsinωt
という形で波形を作り出します。
FM音源

オペレータを組み合わせるアルゴリズムまたDX7ではオペレータの数は6つ、DX21やDX100など下位モデルの場合は4つとなっており、それらのオペレータをどう組み合わせるかによって音作りも大きく異なってくるのも面白いところです。その組み合わせのことをアルゴリズムと呼んでいるのですが、これをいろいろと選択できるのもDXの魅力でもあったのです。

音作りはまさに手探りと偶然の産物!?


計算式まで登場して、さっぱり分からないという方も多いとは思いますが、実は音作りに計算式が登場して分かるはずがないのも実際のところ。理論的に理解できても、それがどんな音になるかなど、ほとんど想像もつかないから、とても理解しづらい音源でもありました。大半の人は、プリセットの音色を使ったり、別売の音色カートリッジを購入して使っていたようです。また試しに音色作りにチャレンジする人も、ほとんどが手探り状態。しかも、小さな液晶で理解するなどまったく不可能です。ただ慣れてくると、どこのパラメータを変えると音が劇的に変化するのかはわかってくるので、多少はエディットの勘所というものもありました。YAMAHAがどうやって、あのカッコイイ音色を作り上げたのかは知りませんが、実は開発エンジニアが手探りで作っていた中、偶然できたものをブラッシュアップした、という感じではないでしょうか……。

YAMAHAのDXのエンジンを搭載した古きよき時代のパソコン


FM音源 PC-8801mkIISR

古きよき時代のパソコンにもFM音源は搭載されていた初音ミクから話はずいぶんズレたところにまで来ましたが、初音ミクユーザーの中には、DX7はよく知らなくても実は昔、FM音源を使っていたという方も多いかもしれません。そう、古きよき時代(?)のパソコンであるPC-8801やPC-9801、X68000、FM-TOWNS……などに搭載されていたのです。これらのパソコンのアナログ回路が貧弱だったことから、「FM音源=チャチな音」という認識をしていた方も少なくないでしょうが、性能的にはかなり優れたものではあったのです。もし、手元に古いパソコンが残っているという方は、それらを引っ張り出して音を出して見るのも面白いのではないでしょうか?

前のスレッド :Perfume対談~GAME批評...  || 次のスレッド :近未来対談~エリカハウス...

Copy right by 七色の虹 | Powered by 9sz.org | RSS
本サイトの情報は全部インターネットから収集した、もしこれらの情報はあなたの著作権を侵害するならば、
ぜひ私達にご連絡してください Email: bsvbvs#gmail.com (#=@)