スーパーエッシャー展-ある特異な版画家の軌跡
≪でんぐりでんぐり≫ 1951年11月 リトグラフ 170x232mm(c) Escher Holding B.V./Huis ten Bosch-Japan
『M.C.エッシャー』 DVD
作家、そして人間エッシャーの実像に迫ったドキュメンタリー(1998)。
M.C.エッシャー(Maurits Cornelis Escher)は1898年オランダ生まれ(1972年没)。精巧で緻密な絵づくりで空間や時間を平面に落とし込み、見るものを幻想的な世界へ誘う版画画家です。
「エッシャー」といえば「だまし絵」、「だまし絵」といえば「エッシャー」。ここまではすんなり出てきても、いざ作品は? と問われたらなかなか答える事ができないアーティストの1人ではないでしょうか。
上下左右の区別が無い世界の階段を登り降りするヘンな生物、終わりのない滝、互いの手を描きあう人間の手、絵から生まれ絵に戻るトカゲ、無限に続く数式を絵にした幾何学パターン……実際に作品を見れば「ああ」と思い出す方も多いはず。
そしてその作品を眺めていると、数学的にも優れたものだという画面構成から生まれるリズムがとても音楽的に感じられたりするのです。
そんなM.C.エッシャーの展覧会 『スーパーエッシャー展-ある特異な版画家の軌跡』 が東京 渋谷はBunkamuraザ・ミュージアムで開催されます。
『スーパーエッシャー展-ある特異な版画家の軌跡』
会期 2006年11月11日(土) ~ 2007年1月13日(土)
※1月1日(月)のみ休館
会場 Bunkamuraザ・ミュージアム(東京 渋谷)
テーマソングを手掛けているのは
新進気鋭のユニット、JiLL-Decoy association
『スーパーエッシャー展』のテーマソング「アイロニー」を演奏しているのは新進気鋭のユニットJiLL-Decoy association(ジルデコイアソシエーション)。
女性ヴォーカリストchihiRoを中心に、Miles Davisを聴いてJAZZに目覚めたというドラマーtowada、Barney Kesselを聴いてJAZZに目覚めたというギタリストkubotaからなる3人組です。
は「ジルデコ、その魅力について」
新進気鋭のニューカマー!
JiLL-Decoy association、その魅力について
JiLL-Decoy association左からkubota(G.)、chihiRo(Vo.)、towada(Dr.)
『Jolly Jolly / アイロニー』
2006年11月8日発売の2nd.シングル。
前述のテーマソング「アイロニー」のCW曲「Jolly Jolly」には、テレビ朝日系アニメ『RED GARDEN』のオープニングというタイアップが付いているのですが、どちらも1度聴けば美しいメロディが印象に残る好楽曲に仕上がっています。
これらを打ち込みではなく生楽器中心で演奏する辺りが、ジルデコを他の新人達とひと味違うものにしているポイントです。
6/8拍子、ボサノヴァのミュージシャンがクラシカルなアレンジでワルツをプレイしているような「アイロニー」なんて、バンドとしてまとまっていないと結構難しい楽曲なハズ。
メンバー全員がJAZZの素養を持っている事によって、「故(ふる)きを温(たず)ね新しきを知る」事が出来る、彼らならではのアドバンテージと言えそうです。
『スーパーエッシャー展』のオフィシャル・サイトを開くと流れてくる音楽は、この曲「アイロニー」の一部分を切り取ったブレイク・ビーツをループ化したヴァージョン。「でんぐりでんぐり」※が蠢く光景が目に浮かぶようです。
こんな使い方に耐えるのも演奏そのものの確かさ、タフさがあっての事です。これは是非LIVEをチェックしなくては。
JiLL-Decoy association 歳末大感謝ワンマンLIVE
12/17(日) 原宿アストロホール
※でんぐりでんぐり
人間の足と同じ見た目(!)の6本脚を持つ「でんぐりでんぐり」学名「pedalternorotandomovens centroculatus articulosus」は、エッシャーが生み出した架空の生物。前ページのリトグラフの文字部分は、この生物の生態解説になっています。
『like ameba』
2006年6月発売の1st.シングル。4曲目に収録されているタイトル曲のRemixは、なんとBRAND NEW HEAVIESによるもの。ほとんどカヴァー状態のイカした仕上がりです。
「エッシャーという人間、孤独だったとされるその生涯、作品に託された伝言。彼の作品から授かったインスピレーションを私なりに結実させた渾身の力作です。エッシャーもこの曲を聴いてほくそ笑んでくれれば嬉しいです。」
上は「アイロニー」の作詞を手掛けたジルデコ chihiRoのコメント。シリアスな中に少しはすっぱな感じがのぞくあたりが、ヨイですな。
スーパーエッシャー展は、システムやグッズにも注目!
『ニンテンドーDS Lite』 エッシャーの手書きによる当時の制作ノート「エッシャーノート」の初公開から、ニンテンドーDS Liteの鑑賞用ガイド・システムとしての導入まで、古典と最新技術の融合といった側面も併せ持つ『スーパーエッシャー展』は、会場販売グッズにも注目したい所。
会場で公開されるCGムービーをまとめたDVD『CONTRAST』(24分 \2,400)は「でんぐりでんぐり」がナビゲーター。
そしてその「でんぐりでんぐり」をはじめとしたフィギュアやマスコット等、魅力溢れるグッズが沢山用意されていて、展覧会に足を踏み入れたら手ぶらで帰れなくなる事請け合いです。
さらにBunkamura併設のカフェやレストランにはエッシャー展開催記念メニューも用意されるそう。『スーパーエッシャー展』。丸一日エッシャー・モードで過ごすデート・スポットとしてもオススメです。
BONUS TRACK
ガイド記事にボートラがあってもいいじゃないか!というわけでオススメしたいのがこちら。
『ピタゴラ装置DVDブック 1』
制作者による解説本とDVDがセットになって、その魅力を解き明かしてくれます。
『ピタゴラ装置DVDブック 1』
NHK教育テレビ『ピタゴラスイッチ』のオープニングとエンディングで放映されるミニ・コーナー「ピタゴラ装置」を19分のDVDにまとめたもの。
台所用品や文房具等、どこの家庭にもあるようなものを意外な角度から使って組み立てられたからくりが「ピタゴラ装置」。
ビー玉やドライヤーの風を動力にしたピタゴラ装置が音を立てずにゆっくりと、時にスピーディーに作動する様子には、対象年齢とされている6歳までの子供達は勿論、M.C.エッシャーの作品を多角的に楽しんでしまうような感性豊かな大人達も、目が釘付けになる事請け合いです。
2006年12月1日発売のこの商品の大ヒットは間違いなし。長い間CDショップでバイヤーを勤めた私の経験からすると「品切れの可能性大」という胸騒ぎがしますので、「見たい時に手に入れたい」方は、早めに予約して確保しておいた方がヨイでしょう。
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