本当の「昭和」を教えてくれるミュージカル

800回を達成した公演後に行われた舞台挨拶現在、四季劇場[秋](東京・浜松町)にて上演中の『ミュージカル李香蘭』が、4月12日、通算公演回数800回を達成しました。
91年に初演された、『ミュージカル李香蘭』は、中国の歌姫として数奇な運命を辿った“李香蘭”こと、山口淑子さんの半生を描いた劇団四季のオリジナルミュージカル。92年には、中国でも上演され、好評を博しました。ガイドが初めてこの作品を観たのは、学生時代のこと。ミュージカルといえば、「歌って、踊って、わいわい楽しいもの!」という印象だった当時、日本の激動の時代をダイナミックに描き出したこの作品(1920年~1945年の中国、日本を舞台にしています)は、衝撃的であり、また、戦争について、何もしらない(≠知ろうとしない)自分に、憤りを感じたものです。ただ、「楽しかった!」で、笑顔で劇場を後にできる作品も、もちろん大好きですが、この作品のように、観終わった後にいろいろなことを考えさせられる作品の深さとパワーに圧倒されました。
舞台の上の俳優のエネルギーに、心を動かされる

800回を達成した公演後に行われた舞台挨拶今回、改めて観劇して感じたのですが、ハードなダンスやリサイタルの場面も多彩で、重いテーマの中にエンタテインメントとしての要素も盛り込んでいるんですね。飽きさせない手法もさすが! ベテラン俳優の熟練の歌、芝居、若いキャストたちの情熱の相乗効果で、何度か観ている作品ですが、これまで以上に、強く訴えかけてくるものを感じました。──またまたわたしごとで恐縮ですが、わたし、学生時代は、世界史も日本史も苦手だったし、あまり興味もなかったんです~。が、芝居、とくにミュージカルを観るようになって、かなり知識豊富になったと自負しています。いや、自分比ですけどね。作品で、その時代に興味を持って、ネットでさらりと調べてみたり、文献を調べたり──。何かの“きっかけ”を与えてくれる作品って、やっぱりいいですね。公演概要
[公演期間] 2008/3/20(木) ~ 2008/5/18(日)
[会場]四季劇場[秋](東京・汐留)
[スタッフ]
企画・構成・演出=浅利慶太
作曲=三木たかし
作詞=浅利慶太
岩谷時子/高橋由美子
振付=山田 卓
振付協力=加藤敬二
劇団四季東京公演本部 03-5776-6730
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