緊張感あふれた社会派サスペンス『フィクサー』

© 2007 Clayton Productions, LLC 2008年4月12日(土)みゆき座ほかTOHO系全国ロードショー『フィクサー』はジョージ・クルーニー主演の社会派サスペンス。アカデミー助演女優賞をティルダ・スウィントンが受賞したのも話題になりました。ジョージ・クルーニーが演じるのは、表沙汰にできない事件を裏側でもみ消すフィクサー専門の弁護士。大手弁護士事務所に勤めながら、影で暗躍する役割です。巨額の薬害集団訴訟をモチーフに、巨悪に出会ってしまった人々がどう動き、どう自分と折り合いをつけるのかが緊張感あふれたストーリー展開で描かれます。これが初監督のトニー・ギルロイは、『ボーン・スプレマシー』などの脚本家として脚光を浴びました。重苦しい緊張から一転した爽やかなラストが秀逸です。
感動と衝撃がいつまでも心に残る『つぐない』

『つぐない』(c)2007 Universal Studios. All Rights Reserved 20084月21日(土)ロードショーゴールデン・グローブ賞受賞作、およびアカデミー賞最多ノミネート作品。イアン・マーキュインの傑作小説を映画化した感動と衝撃が心にいつまでも残る大河作品です。主要登場人物は、政府官僚の広大な屋敷に住む13歳の少女ブライオニーと、姉のセシーリア。そして家政婦の息子ロビー。キーラ・ナイトレイがセシーリアを演じ、ロビーを注目の若手スター、ジェームズ・マカヴォイが演じています。たった一つの過ちが、どれほど大きな影響と悲しみをもたらすのか、深く考えさせられる作品です。後半に描かれる第一次世界大戦のダンケルクの凄まじい光景は長回しで描かれ、作品のラストと同様に衝撃度で胸を打ちます。
話題性・満足度で先行しているのはどっち?
話題性で先行しているのは、ジョージ・クルーニーのスターパワーの大きさと、上映館の多さもプラスして『フィクサー』が1位となりました。『つぐない』は限定公開というマイナス要素で話題の浸透がまだまだのようです。一方公開前の満足度では、ロマンス・戦争・心理というみどころの多さで、『つぐない』が先行。ですが、両作ともアカデミー賞ノミネート作ということで、満足度は高レベルの戦いとなりました。今週公開の作品は、『ヒットマン』、『王妃の紋章』、『ブラックサイト』、『パラノイドパーク』、『ジェイン・オースティンの読書会』等、話題作が目白押しです。クチコミランクは、次の機会に書きたいと思います。
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